2021年1月25日(月)
DHCに抗議デモ
新宿 「吉田会長の侮蔑表現だめ」
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化粧品販売大手のDHC(ディーエイチシー、本社・東京都港区)の吉田嘉明会長が昨年11月付の公式ホームページに在日コリアンらへの蔑称を用いた差別的なメッセージを発信した問題などで24日、東京・新宿で「DHCはヘイトをするな!」抗議デモが行われました。「沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志」が主催し約70人が参加しました。
吉田氏が自社のサプリメントについて発信した内容には、ライバル会社であるサントリーの社名をもじって在日コリアンを侮蔑する表現などが書かれています。
アピール行動でジャーナリストの安田浩一さんは「吉田会長は過去にも在日コリアンを『えせ日本人』と表現するなど差別と偏見、排他的な姿勢は経営者として許せない」と批判。「こうした経営者を許している企業や声を上げない社会に市民が声を上げる必要がある」と強調しました。
東京都練馬区の女性(66)は「この問題を多くの人に知ってもらいたい。小さな差別でも絶対に許されないという思いでDHCに抗議していきたい」と訴えました。
差別・排外主義に反対する連絡会の男性(72)=茨城県取手市=は「会社内には良心的な人もいると思う。一緒に差別問題を考えていきたい」と話しました。
川崎市の女性(45)は「差別は憎しみを繰り返すだけで、お互いのために良くない。差別はカッコ悪いことだと訴えたい」と述べました。
アピール行動後、プラカードやのぼり旗を掲げ新宿の繁華街を行進しました。