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2021年1月12日(火)

コロナ・福祉・暮らし

市政よくする一番の力 共産10人全員勝利を

北九州オンライン演説会 志位委員長が訴え

 日本共産党の志位和夫委員長は11日、北九州オンライン演説会で、22日告示(31日投開票)の北九州市議選での日本共産党の予定候補者10人の全員勝利は「コロナから命と暮らしを守り、福祉と暮らし第一の市政をつくる」とともに「菅義偉自公政権を倒し、新しい日本をつくるのろしを北九州からあげることになります」と訴え、大激戦をかちぬく支援を熱く呼びかけました。


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(写真)訴える志位和夫委員長=11日、党本部

 演説会は東京の日本共産党本部と北九州市、福岡県水巻町の3カ所のメイン会場を結んでオンラインで開かれました。各会場では、高橋都=現、出口しげのぶ=現、大石まさのぶ=前、うど浩一郎=新、藤沢かよ=現、山内りょうせい=現、藤元さとみ=現、永井ゆう=新、いとう淳一=新、荒川徹=現の各予定候補が決意表明。田村貴昭衆院議員(九州・沖縄比例予定候補)、まじま省三前衆院議員(同、福岡9区重複)も訴えました。3会場に集まった聴衆は中継を食い入るように画面を見つめ、節々で拍手を送りました。会場、会場外合わせて約1300人が視聴しました。

 志位氏は冒頭、「市議選の三つの大争点が浮き彫りになってきました」と述べ、国政・市政の問題点を明らかにするとともに、日本共産党と党市議団の抜群の値打ちを語りました。

 第一の争点は、新型コロナから命と暮らしを守る一番の力は何かです。

 志位氏は「現在の新型コロナウイルスの感染急拡大は『菅政権による人災』というほかありません」と断じ、科学無視と「自己責任」の押しつけという安倍・菅政権のコロナ対応の二つの「致命的欠陥」を指摘。「『検査・保護・追跡』の抜本的強化という感染症対策の科学的大原則にたった取り組みに切り替えること」を求めました。このなかで、「医療機関・高齢者施設への『社会的検査』の強化」を訴えるとともに、「コロナ収束」を前提とした第3次補正予算案の「根本からのやり直し」を強く求めました。

 志位氏は、PCR検査の強化や市独自の家賃補助制度などの実現に力を発揮した党北九州市議団の活躍を紹介。自身が衆院予算委員会(2020年4月29日)で同市での取り組みをとりあげ、政府に家賃補助実現を迫ったことにふれ、「党北九州市議団の先駆的な取り組みが国政を動かしました。新型コロナから命と暮らしを守る一番の力は、日本共産党の候補者10人全員の勝利です」と訴えました。

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(写真)オンラインで志位和夫委員長の訴えを聞く参加者=11日、北九州市小倉北区

 第二の争点は、下関・北九州道路優先か、福祉・暮らし優先か―です。

 「コロナの危機が深刻化した背景に、『新自由主義』という、すべてを市場にまかせ、社会保障を削り、『自己責任』を押し付ける政治があります」と切り出した志位氏。北九州市では、五つの市民病院すべての廃止・民営化や、7カ所あった保健所の1カ所への統廃合など、こうした流れがとりわけひどい形で表れてきたと指摘しました。

 この中で、国と市は、「安倍・麻生道路」とよばれる下関・北九州道路(下北道路)を3500億円かけて建設しようとしています。

 志位氏は、子どもの医療費助成制度の高校3年生までの拡充、3年半で6千件を超える生活相談を行い、1億円を超える給付、減免、融資を実現してきたことなど、日本共産党市議団のかけがえない「命綱」としての実績を紹介。「政治のゆがみをただせば、福祉とくらしを良くする展望が開かれてきます」と述べ、「黙っていれば下北道路。声をあげれば保健所増設、高齢者福祉乗車券、少人数学級の前進に道が開けます」と力を込め、「みんなで声をあげ、福祉と暮らし第一の市政をつくりましょう」と訴えました。

 第三の争点は、菅政権にサヨナラの審判を下し、政権交代へののろしを北九州からあげることです。

 志位氏は、日本学術会議会員の任命拒否問題や75歳以上の医療費窓口負担2倍化、「桜を見る会」前夜祭をめぐる虚偽答弁などをあげ、菅政権を、強権政治、冷酷非情、政権担当能力の欠如の三つの角度から批判しました。

 その上で、「コロナとたたかう上で一番大事なのは政治リーダーに対する信頼です」と強調。「国会で1年もウソをつき続け、学術会議会員の任命拒否では一言も理由を説明せず、まともに答弁もできない。こういう政治リーダーを国民が信頼するでしょうか。コロナの問題を解決するうえでも、いまの政治を変えなければいけない」と力を込めました。

 「まずは、北九州市議選での日本共産党10人全員勝利で、菅政権サヨナラの審判を下し、政権交代に向けたのろしを北九州からあげましょう」と呼びかけた志位氏。「決着は総選挙でつけましょう。市民と野党の共闘の勝利、日本共産党の躍進で菅政権に退場の審判を下し、新しい政権―野党連合政権をつくろうではありませんか」と訴えました。

 菅政権を倒してどういう新しい日本をつくるのか―。志位氏は、日本共産党の提唱する「新しい日本をつくる五つの提案」をパネルを示して説明。「こうした希望ある新しい日本をつくるうえでも、まずは目の前のしのぎを削る大激戦で最後までご支持の輪を広げ、10人全員の勝利をかちとるために、どうかあなたの力をお貸しください」と熱く心を込めて訴えました。

 田村衆院議員は「いまの汚れた政治をただすためには党躍進が一番だ」と訴え、まじま前衆院議員は「血も涙もない菅政権は許さないと、市議選で審判を下そう」と力を込めました。

 訴えを聞いた男性(77)=小倉南区=は、「コロナ対策で国政も動かした市議団の頑張りを実感した。市議選と総選挙を一体にたたかいたい」と感想を語りました。


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