2021年1月10日(日)
北海道の力を一つに集め、比例議席の奪還を
オンライン演説会 志位委員長が訴え
|
来たる総選挙勝利に向けて日本共産党北海道委員会は9日、志位和夫委員長を弁士に迎え、オンライン演説会を開催しました。志位氏は「新型コロナから命と暮らしを守りぬき、一刻も早く収束させるために知恵と力をつくす」と決意を語るとともに、「今年必ず行われる総選挙では、市民と野党の共闘の力で、菅政権を倒して政権交代を実現し、新しい政権―野党連合政権をつくろう。全国でも、北海道でも、日本共産党の躍進を必ず勝ちとろう」と訴えました。各地で感染防止策をとって視聴会場を設けるなど、全道での視聴者は約3000人、オンラインへのアクセスは5000回を超えました。
はたやま和也衆院北海道ブロック比例予定候補(前衆院議員)と、道内の小選挙区予定候補5氏が決意表明し、「戦争させない市民の風・北海道」の川原茂雄共同代表が「一緒に力を合わせて大きな政治の流れをつくろう」と激励しました。
志位氏は、定数8の衆院比例北海道ブロックで「前回総選挙ではあと7695票で議席に届いた。この悔しさを必ず晴らそう」と述べ、比例50万票以上の獲得による議席奪還とともに、小選挙区での日本共産党予定候補の勝利をと訴えました。
はたやま予定候補について、国会で環太平洋連携協定(TPP)や泊原発の活断層問題の追及など、国政のあらゆる問題でオールラウンドに大活躍してきたスケールの大きな政治家と強調。この3年間はJR路線の廃線問題や胆振(いぶり)東部地震、コロナ危機、「核のゴミ」受け入れ問題などで真っ先に現場に駆け付け道民の願い実現の先頭に立ってきたと紹介し、「北海道のすべての力を一つに集め、比例の支持を広げに広げ、宝の議席を取り戻そう」と呼びかけました。
吉川貴盛元農林水産相の贈収賄疑惑による議員辞職に伴う衆院道2区補選(4月25日投票)については「重大な疑惑を何一つ説明することすらしない自民党に負けるわけにはいきません。野党統一予定候補の勝利を必ず勝ち取ろう」と訴えました。
医療崩壊が始まるなど深刻な新型コロナ危機について志位氏は、4都県への緊急事態宣言の発出を余儀なくされる事態を招いた菅義偉首相の責任は極めて重いと指摘。危機打開には政策の根本的転換が必要だとし、「検査・保護・追跡」の抜本的強化という感染症対策の科学的大原則に立った取り組みに切り替え、とくに市中感染が広がる現状では、ハイリスクの人を守るため医療機関・高齢者施設への「社会的検査」に大きな力を注ぐべきだと提起しました。
集団感染発生件数のうち、全国では医療機関・高齢者施設などが45%(12月以降)にのぼり、北海道では医療機関・高齢者施設などが57%(直近の6週間)だと指摘。昨年12月1日以降の北海道での死者は実数で東京の1・6倍だとして、「重症者を減らし、死者を抑えるうえで『社会的検査』は急務中の急務です。全額国庫負担で『社会的検査』を行う仕組みをつくり、医療機関と高齢者施設を守ろう」と力を込めました。
菅政権について志位氏は、日本学術会議会員候補の任命拒否やコロナ対策の無為無策と逆行、「政治とカネ」問題など、その危険性と政権担当能力を欠く姿が露呈し、「早くも終わりが見えてきた」とし、「総選挙で引導を渡そう」と強調。
日本共産党の「新しい日本をつくる五つの提案」を、概略を記したパネルを掲げながら丁寧に紹介し、「提案は、コロナ危機と安倍・菅政権という二つの国民的体験を踏まえて国民多数の願いをまとめたものです。新しい政権をつくればどれも実行可能です」と訴えました。
最後に志位氏は、「しんぶん赤旗」1日付新春対談での岡野八代同志社大教授の発言、3日付の音楽家・坂本龍一さんの発言などを紹介し、「新型コロナ・パンデミックのもと『資本主義の限界』を指摘し、『資本主義の見直し』を求める声が広がっています。“社会主義の新たな出番の時代”です」と強調。
資本主義のもとで獲得した自由と民主主義を全て引き継ぎ、より豊かに花開かせる社会、すべての人間がその能力を自由に全面的に発展させることが可能となる社会が、日本共産党が目指す理想社会の姿であり、社会主義・共産主義に進んでこそ「人間の自由」と「人間の解放」が全面的に実現できると述べ、「日本共産党という名前は、私たちの理想と一体のロマンある名前です。どうかこの党の躍進を」と力強く訴えました。
はたやま予定候補は、胆振東部地震の被災者からの「話を聞いてくれて本当にありがたかった。日本共産党という名前も理解が進んだのでは」との言葉を紹介し、「いつでも苦難軽減で頑張る日本共産党の議席が増えてこそ必ず政治は変わります」と力を込めました。
立憲民主党北海道総支部連合会の逢坂誠二代表(衆院議員)、社会民主党北海道連合の熊谷吉正代表、新社会党北海道本部の渋谷澄夫委員長がメッセージを寄せました。