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2021年1月8日(金)

バイデン氏当選確認 米議会

トランプ支持者が連邦議事堂に乱入

 【ワシントン=遠藤誠二】昨年11月に実施された米大統領選の集計結果を最終確認する連邦議会上下両院合同会議が6日、開かれました。選挙で敗北したトランプ大統領の支持者が議事堂に乱入し一時中断したものの、7日未明に再開され、民主党のバイデン前副大統領の当選が最終的に確認されました。20日、第46代大統領に就任します。

 合同会議は6日現地時間の正午(日本時間7日午前2時)に開会。トランプ支持の共和党議員らが選挙結果に異議を唱える決議案を相次いで提出したものの、いずれも否決されました。

4人死亡報道

 合同会議の最中、トランプ支持者の一部が窓ガラスを割って議事堂内に乱入。議長席を占領したり、ペロシ下院議長の執務室に侵入したりする映像がテレビなどで流されました。報道によると4人が死亡しました。議事堂の外でも数千人が集結し、一部が警官隊と対峙(たいじ)しました。

 最終的に乱入者は議事堂から排除され、合同会議は7日午前3時20分(日本時間同日午後5時20分)すぎに再開。ペンス副大統領(上院議長)が同39分、バイデン氏と副大統領候補のハリス氏の当選が確認されたと表明しました。

 議会乱入が起きたきっかけはトランプ氏の呼び掛け。ホワイトハウス近くで開かれた集会で、大統領選結果を認めず、ワシントンに集まった支持者に議会に向かうよう訴えました。

 乱入を受けてトランプ氏は「家に帰らなければいけない」などとツイッターで呼び掛けたものの、同時に選挙が「盗まれた」と改めて主張しました。

 バイデン氏は「これは抗議ではなく、暴動だ」と厳しく批判。共和党内からも非難の声が上がったほか、米メディアも「トランプ大統領は社会秩序、国家安全保障の脅威」(米紙ワシントン・ポスト)と批判。国連のグテレス事務総長やジョンソン英首相らも懸念を表明しました。


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