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2021年1月1日(金)

コロナ災害 全国で電話相談会始まる

退職求められた パン1個3週続く

権利としての生活保護“発信”

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(写真)全国からかかる無料電話相談に応える人たち=31日、東京都内

 年末年始・コロナ災害を乗り越える いのちとくらしを守るなんでも電話無料相談会が31日、全国いっせいに始まりました。東京都内に設けられた相談会場には、感染防止策をとりながら、同相談会実行委員会の弁護士や司法書士らが対応しました。

 開始の午前10時すぎから相談電話がかかりました。64歳の男性は「年なので退職を求められた。夫婦の生活は年金だけになる。病院に通う費用などが心配だ」と相談。宮崎からは、「地元で食料支援をしているところを教えてほしい」との相談が。「お金がなく、ここ3週間パン1個の生活が続いている」と訴えるオーストラリア出身の人には、日本司法支援センター本部国際室室長で弁護士の富田さとこさんが英語も交えて応対しました。

 同実行委員会では、4月(相談数5009件)、6月(相談数1217件)、8月(相談数246件)、10月(相談数782件)12月と隔月で電話相談会を実施してきました。

 4月から一貫して対応してきた司法書士の後閑一博さんは、「もともと収入が不安定な非正規雇用の人らにとって、コロナ感染拡大の長期化は、緊急事態です。所持金が1万円以下になった人、住居もないとの相談も多い。コロナ禍の自殺が増えている。貧困な人たちを救済できる制度はあり、権利としての生活保護があることを国のトップは発信してほしい」といいます。

 電話無料相談会は3日まで、午前10時から午後7時まで、0120―157―930(フリーダイヤル)で。


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