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2020年12月20日(日)

沖縄・宜野湾 米軍ヘリ部品落下

保育園長「調査継続を」

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(写真)記者会見する神谷園長(左)と宮城会長=18日、沖縄県宜野湾市

 沖縄県宜野湾市の緑ケ丘保育園の屋根に米軍普天間基地(同市)所属の大型ヘリからのものと思われる部品が落下した2017年12月7日の事故について、県警が18日、部品が米軍ヘリからの落下物とは「特定できなかったが、その可能性を否定するものでもない」との調査結果を公表したことを受け、園長らが園内で同日、記者会見しました。

 神谷武宏園長は「可能性を否定するものでもない」としたことは評価する一方、「これだけの発表では納得できない」と強調。県警による調査の継続を求めました。

 米軍は、落下物がCH53Eヘリの部品と同じと認めながら、落下させたことは否定。事故当日、保育園上空には普天間基地所属のCH53Eが飛行していました。

 神谷園長は、日米地位協定が大きな障害となり、事故の原因究明がままならない現状に「もどかしさを感じる」と述べました。

 神谷園長は、現在の園上空の米軍機の飛行状況について、事故当時よりも「悪化しているように感じる。命が軽視されている」とも指摘。園上空の飛行禁止を「あきらめずに訴えていく」と決意を語りました。

 上京し、事故の原因究明などを日本政府に要請している園の保護者らによる「チーム緑ケ丘1207」の宮城智子会長は、事故の追及をしなければ「また同じことが起こってしまう」と述べ、声を上げ続けることの重要性を強調しました。


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