2020年12月17日(木)
気候変動対策 決定に参加させて 私たちの命と未来の問題
若者 首相に署名提出
未来のための金曜日
政府にパリ協定の「1・5度」目標の達成や気候変動対策の政策決定に若者を参加させることなどを求め、学生ら若者が16日、3万8705人分の署名を菅義偉首相らあてに提出しました。
署名を提出したのは、気候変動への対策強化を求める世界中の若者の運動、フライデーズ・フォー・フューチャー(未来のための金曜日)に日本で呼応したフライデーズ・フォー・フューチャー・ジャパン(FFFJ)の若者らです。
署名は、温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」が掲げた、産業革命前からの気温上昇を1・5度未満に食い止めるため、極めて低い現行の温室効果ガスの削減目標を大幅に引き上げることや、その実現のために再生可能エネルギー100%へ政策転換すること、政策決定の透明化、気候変動の影響を最も受ける若者の意見を尊重することなどを求めています。
提出後のウェブ会見で、Aさん(18)は「政府は2050年までの実質排出量ゼロ宣言だけでなく、明確で野心的なロードマップを示すべきです」と強調し、Bさん(13)は「(気候変動は)私たちの命と未来の問題」と指摘。Cさん(22)は「政府に直接声を届けたい」と述べました。
FFFJのホームページには署名した人たちから、「あと4年で私たちの生き方を変えないと、食べるのに困る時代が訪れる。(中略)日本は仕組みを変えるべきです」などのメッセージが寄せられています。