しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年12月3日(木)

香港 黄・周・林氏に禁錮刑

7~13月半 民主活動家を弾圧

 香港の西九竜裁判所は2日、若手民主活動家の黄之鋒(こう・しほう)、周庭、林朗彦の3氏に対し、昨年6月に警察本部を包囲したデモを「扇動・組織し、参加した」罪で禁錮刑の実刑判決を言い渡しました。黄氏は禁錮13月半、周氏は禁錮10月、林氏は禁錮7月が下されました。

 3氏は先月23日に有罪が確定し、収監されていました。中国政府が香港国家安全維持法の施行などで香港の人権抑圧を強める中、国際的にも著名な活動家に弾圧を加えた形です。

 黄氏と林氏は投獄経験がありますが、周氏は初めてです。香港メディアによると、判決を聞いた際、周氏は泣き崩れたといいます。周氏は控訴する意思を示し保釈を申請しましたが、認められませんでした。翌3日は周氏の24歳の誕生日でした。

 黄氏は判決後、支持者に向かい「つらいが耐え抜こう」と大声で呼びかけました。林氏も「後悔はしない」と叫びました。支持者らは「がんばれ、出てくるのを待っているぞ」と応えました。

 当局は、昨年6月21日に逃亡犯条例改定案への反対運動で約1万人が警察本部を包囲した行動で、「許可されていない集会を扇動し、組織し、参加した」として3氏を起訴。この行動は、警察が反対運動参加者を「暴徒」と呼び、催涙弾を発射したことなどに抗議したものでした。3氏は裁判で、「許可されていない集会を組織し、参加した」などの事実を認めました。

野蛮な弾圧の即時中止を 志位委員長コメント

 日本共産党の志位和夫委員長は2日、香港の民主活動家に実刑判決が言い渡されたことに対し以下のコメントを発表しました。

 本日、香港の裁判所は、民主活動家の黄之鋒、周庭、林朗彦の各氏に対し実刑判決を言い渡した。これは、香港に高度な自治と自由を認めた「一国二制度」という国際公約を形骸化する国家安全維持法の強行の下での新たな弾圧措置であり、中国指導部に強く抗議する。香港での野蛮な弾圧の即時中止を強く求める。


pageup