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2020年11月23日(月)

学術会議問題 菅首相答弁ファクトチェック

「任命しなかったことと学問の自由は関係ない」

誹謗中傷や萎縮の事態

 「任命権の行使が(学術会議)会員個人の学問の自由、会議の独立性を侵害するとは考えていない」と衆院本会議で答弁した菅義偉首相。日本共産党の志位和夫委員長は、任命拒否された教授や指導されている学生が誹謗(ひぼう)中傷されているというNHK番組の内容を取り上げ「現実に学問の自由が脅かされている」「あってはならないことだとは思わないか」とただしました。

 番組は任命拒否によって学問の世界に萎縮や自主規制の事態が生じていると報じました。これらは学術会議の推薦通りに105人全員が任命されれば起きなかったことです。

 菅首相は「学生を傷つけたり就職で不利になるようなことがあってはならないが、採用されない理由を公表はできない」と人ごとのような態度に終始。「任命しなかったことと学問の自由とは関係ない。丁寧に説明したい」といい放ちました。

 説明したいといっても、報道された事実さえ認めず「関係ない」と切り捨ててしまえば、議論は成り立たなくなります。一方的に答弁書の読み上げを繰り返すことを「説明」とは呼べません。首相には人事介入で起きた弊害を直視し、任命拒否の理由をまともに説明する責任があります。


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