2020年11月3日(火)
韓国の詩人尹東柱の記念碑 建立3周年の集い
穀田氏あいさつ
京都・宇治
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宇治川(京都府宇治市)上流の白虹橋(はっこうばし)のたもとに建立された韓国の詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ)の記念碑「記憶と和解の碑」の建立3周年の集いが10月31日、同地で行われ、50人を超える参加がありました。主催は、詩人尹東柱記念碑建立委員会、詩人尹東柱を偲(しの)ぶ京都の会です。
立命館大学名誉教授で建立委員会代表の安斎育郎氏が主催者あいさつし、「この碑は、詩人・尹東柱を入り口にして、『記憶と和解』という、より普遍的な碑として建てられた。世界的な視野で地域から今後も運動を続けたい」と述べました。
日本共産党の、こくた恵二国対委員長・衆院議員(近畿比例・京都1区予定候補)があいさつ。菅義偉政権による学術会議への人事介入問題に触れ、「戦前の京都での学問の自由弾圧の歴史を想起し、記憶することが必要な時代にきている。かつて来た道ではなく、新しい道を歩むためがんばりたい」と語りました。
参加者らは「新しい道」などの尹の詩を朗読。朝鮮民謡「アリラン」を全員で合唱しました。
同碑は、同志社大留学中に治安維持法違反で逮捕され、獄死した韓国の国民的詩人を偲び、尹が同大の友人とハイキングに訪れ、生前最後となった写真が撮影された同地に、2017年に建立されました。