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2020年10月31日(土)

大企業内部留保 経常利益減っても10兆円増

12年連続最高更新 賃上げに回さず

19年度法人統計

 財務省が30日発表した2019年度の法人企業統計によると、大企業(資本金10億円以上、金融・保険業を含む)の内部留保は459兆円と前年度から10兆円増えました。内部留保が最高額を更新するのは比較可能な08年度以降、12年連続です。

 経常利益は昨年10月に強行された10%への消費税率引き上げや新型コロナウイルスの感染拡大などの影響を受けて、前年度を8兆円下回る50兆円でした。

 安倍晋三政権が発足した12年度と比較すると、経常利益が1・4倍、内部留保が1・38倍、配当金が1・64倍に増える一方、労働者の賃金は1・05倍と横ばいにとどまります。機械や工場など有形固定資産も1・1倍にしか伸びていません。大企業を優遇するアベノミクスのもとで増えた利益が、賃金にも設備投資にも回らず、配当金と内部留保に回ったことを示しています。


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