2020年10月27日(火)
日米演習 爆音下、市民ら抗議
宮崎・新田原基地 日本を危険にする
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自衛隊と米軍による日米共同統合演習「キーン・ソード」が26日、日本周辺の海空域などで始まりました。新型コロナウイルス禍の中、初めての大規模な共同訓練で、自衛隊約3万7000人、米軍約9000人が参加します。
同日、宮崎県新富町の航空自衛隊新田原(にゅうたばる)基地で空自と米軍嘉手納基地(沖縄県)の部隊による訓練が開始されたことを受け、市民らによる集会が基地南側の高台「眺鷲台」(ちょうしゅうだい)で開かれました。「憲法と平和を守る宮崎県連絡会」が呼びかけたもの。
主催者あいさつした県連絡会の佐藤誠さんは「日本をますます危険な状態に追い込む訓練。断固としてやめてほしいとの主張を大きくしていこう」と呼びかけました。新田原基地爆音訴訟原告団の岩本勝也団長は「静かなふるさとにしてほしい。このまま戦争する国にしてはいけない」と訴え。吉田貴行新富町議(日本共産党)は「コロナ対策の点でも自治体との協定書違反の点でも、米軍の出撃基地にされる点からも訓練は許してはならない」と強調しました。大分県から日出生台(ひじゅうだい)各界連のメンバーが駆け付けました。松本たかし県党書記長(衆院3区予定候補)も連帯あいさつしました。
集会中、次々と発着する日米の戦闘機の爆音で何度も発言が遮られ、かき消されました。宮崎市内から参加した70代の女性は「爆音を初めて聞きました。びっくりしました。地元の人はいつも聞いているのですね。やめてほしいです」と話しました。
連絡会は11月5日までの訓練期間中に基地周辺で監視行動を行うことにしています。