2020年10月15日(木)
フラワーデモ参加者の思い
性差別する政治変えよう
「(同性カップルは)子どもをつくらない。“生産性”がない」「(同性愛は)趣味みたいなもの」―。いずれも自民党国会議員の発言です。自民党の体質ともいえる性的少数者に対する差別発言に抗議の声と行動が広がっています。
自民党の杉田水脈衆院議員が性被害者支援をめぐる議論の中で「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言したことには13万人分を超える抗議署名が集まっています。
11日、性暴力根絶を求めるフラワーデモが首都圏では茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川、東京などの都県で行われました。
うそつきとは言わせません
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さいたま市JR浦和駅東口での行動では、呼びかけ人の野田静枝さんが「うそつきだなんて誰にも言わせません。私たちには、上を向いて笑う権利があります」と訴えました。
日本共産党の梅村さえこ前衆院議員、立憲民主党の小宮山泰子衆院議員、武正公一前衆院議員、社民党、れいわ新選組の県や地域の代表らがスピーチ。国民民主党からメッセージが寄せられました。
梅村氏は「世界でジェンダー平等の大きな流れがあるのに、日本では政権党から杉田氏のような発言が出ている。こんな政治は変えよう」と呼びかけ。武正氏は「女性が働きやすく、子育てしやすい社会へ野党で連携したい」と述べました。
参加した女性(61)は「関心があったけど、仕事や子育てで忙しく、初参加。もっと声をあげたい」と話しました。
声上げること無駄ではない
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千葉県のJR津田沼駅前の行動には20人以上が参加しました。
参加者は「性犯罪被害者をうそつきとする見識のなさに憤っている」「一人ひとりの活動が社会を変えると信じている」など、花やプラカードを手にリレートークしました。
東京都内の大学のジェンダー研究サークルの学生らがかけつけ「活動を通して『心も体も考え方も、全て自分のもの』なのだと理解でき、自分を大切にしようと思えた。失ったものを取り戻すことはできないが、声を上げることは無駄ではない」と力を込めました。
初参加の女性は「高校生の娘が通学電車で痴漢の被害に遭っていることを知り衝撃を受けた。学校で『痴漢に遭っても泣き寝入りするな』と教えなければいけない社会は異常だ」と訴えました。
立ち止まって聞く人や、参加者からの説明を聞きながらうなずく人もいました。