2020年10月14日(水)
核禁条約の批准早く
岩手県議会が意見書可決
少人数学級でも
岩手県議会は13日の本会議で、核兵器禁止条約の批准を求める意見書を賛成多数で可決しました。日本共産党、立憲民主党中心の会派「希望いわて」、社民党などが賛成。自民党、公明党などが反対しました。
県議会での意見書可決は、2017年9月定例会に続いて2度目です。今回は議員発議で提案されました。
意見書は、日本政府は米国の「核の傘」や核抑止力に依存するのでなく、核兵器廃絶に向けた強いイニシアチブを発揮する時だと指摘。▽同条約への署名と批准の手続きを進める▽被爆国として核保有国に対して同条約への署名と批准を促す―ことを求めています。
賛成討論で共産党の高田一郎議員は、同条約発効に必要な50カ国の批准まであと4カ国となり、年内発効も見通せるようになったと強調。日本政府は被爆者や核兵器廃絶を願う国民の声を真摯(しんし)に受け止めるべきだと主張しました。
この日は、コロナ禍の下「安全・安心で、行き届いた教育実現につながる少人数学級」の実施を求める意見書も賛成多数で可決。公明党が反対しました。
意見書可決は、少人数学級を実現する岩手の会(田代高章代表)が提出した請願の採択を受けたものです。