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2020年10月11日(日)

野党連合政権へ いざ

各地で訴え

 「次の総選挙で野党連合政権を実現し、政治を変えよう」と10日、日本共産党は各地で衆院比例予定候補を先頭に街頭演説を行い、野党共闘の前進と共産党の躍進を訴えました。


鳥取 山下氏「大平氏必ず」

 鳥取県入りした日本共産党の山下芳生副委員長・参院議員は、鳥取市と米子市で街頭演説し「次の総選挙で菅政権を代えて野党連合政権を実現し、国民の願いに応える、まっとうな政治をつくろう」と述べ、野党共闘の前進と衆院比例中国ブロックでの大平よしのぶ前衆院議員の議席奪還を呼びかけました。

 鳥取駅前では元倉吉市長の長谷川稔氏が応援演説。定数11の比例中国に共産党の議席がないために女性蔑視発言を繰り返す自民党議員が送り出されているとし「ぜひ共産党の1議席を」と訴えました。

 山下氏は「今、政治に必要なのはアベ政治の継承でなく、転換だ」と述べ「次の総選挙で菅政権を終わらせ新たな政権をつくることは野党の当然の責任だ」と強調。その上で「次の総選挙に向かって『共産党は伸びそうだ』という機運を草の根からつくることが、政権奪取の選挙とする大きな力になる。国会議員や予定候補者はもちろん、地域、職場、学園の党支部、後援会が、政権を実現し、支える党にふさわしく活動をバージョンアップしよう」と力説しました。

 大平氏は「議席を失って3年間、私ほど中国5県を駆け巡ってきた議員、候補者はいない。寄せられた声、切実な訴えを必ず議席を奪還して届ける」と決意を述べました。

 鳥取駅前では衆院鳥取1区の岡田まさかず予定候補も訴えました。

青森 比例3予定候補勢ぞろい

 衆院東北ブロック比例で初の2議席獲得をめざす、日本共産党の高橋ちづ子衆院議員、ふなやま由美氏、藤本ゆり氏の比例予定候補は、青森市内で街頭演説し、さいとうみお衆院青森1区予定候補とともに、総選挙での党躍進と野党連合政権実現へ、支持を訴えました。

 東北比例予定候補が全員そろうとのアナウンスを聞き、宣伝カーに駆け寄り「共産党を応援しています」と支持を表明する親子など市民の注目を集め、街頭は約200人の聴衆で熱気に包まれました。

 高橋氏の「総選挙は、野党連合政権を取りにいく選挙」の言葉に、街頭から「よし」「がんばれ」と声が続きます。

 高橋氏が「コロナ後、誰もが大切にされる社会をつくろう。そのためには、国会内・外で野党が力を合わせて連合政権をつくらないと。そこに共産党が大きくいなければならないのです」と訴えると、「そうだ」と、ひときわ大きな拍手が湧きました。

 ふなやま氏は「命を守り支える社会を切り開いていきましょう」、藤本氏は「政治は必ず変えられます。自分らしく生きられる社会を」と訴えました。

 声援を送っていた女性(66)は「安倍首相から続く腐敗した政治を共産党と変えたい」と語りました。

栃木 山添・梅村氏ら

 日本共産党の山添拓参院議員は、宇都宮市のJR宇都宮駅で、梅村さえこ衆院北関東比例予定候補、小選挙区の青木ひろし(1区)、岡村けい子(5区)両予定候補とともに、総選挙での共産党躍進と野党連合政権樹立を訴えました。雨の中、聴衆の傘の花が咲きました。

 山添氏は、菅政権の日本学術会議会員任命拒否について「議論のすり替えをせず、なぜ法解釈を変えたのか、なぜ任命拒否をしたのかを説明すべきで、できないなら全員を任命すべきだ」と訴え。また「今回の総選挙は、野党共闘に逆流が生まれた前回とは違う。消費税減税や核兵器禁止条約批准などでも野党間で合意が広がっている」と述べると聴衆から「チャンスだ」と声が上がりました。

 梅村氏は、コロナ禍で苦しむ人々を助ける政治を実現するためにも「北関東の党の議席を1のままにしておけない」と、複数議席への決意を述べました。

 赤ちゃんを背負った娘(20)と参加した鹿沼市の女性は「学術会議の問題は民主主義の破壊。菅さんの政治を終わらせてほしい。演説を聞いて娘は、『赤旗』を読むと言っています」と話しました。

京都 こくた・たけやま氏ら

 日本共産党と市民が「民主主義を壊す菅政権を許さない」と訴える共同街宣が、衆院京都2区内の京都市山科区、同東山区で行われ、倉林明子副委員長・参院議員、こくた恵二国対委員長・衆院議員(比例近畿ブロック・京都1区予定候補)らが訴えました。

 東山三条では、こくた氏、たけやま彩子・近畿比例予定候補、ちさか拓晃・京都2区予定候補、ジャーナリストの守田敏也氏、宗川吉汪氏(京都工芸繊維大学名誉教授)、経営者の白坂有子氏がマイクを握りました。

 宗川氏は「学問の自由の侵害は戦争の前夜だ。学術会議の任命拒否問題の徹底追及を」と述べ、守田氏は「野党共闘が崩れかかったとき、がんばったのは共産党だ。民衆が共闘を後ろから支え、原発も動かせなくしている」と強調しました。

 こくた氏は、戦前、学問の自由を奪う滝川事件に対し京都の大学が反撃した歴史に触れ「京都から学問の自由を奪う政治を許さないとの声を上げよう」と力説。「野党共闘にこそ希望がある。来たる総選挙で政権を代える。そのためにも日本共産党を伸ばしてほしい」と訴えました。

島根 藤野・すみより氏ら

 日本共産党の藤野保史衆院議員は、島根県の松江、出雲の両市で、すみより聡美衆院中国ブロック比例予定候補、むこせ慎一島根2区予定候補(出雲市のみ)らと街頭演説し、「どんな時もぶれずに頑張る共産党を伸ばし、次の総選挙で野党連合政権をつくって国民の声が届く政治を実現しよう」と訴えました。

 藤野氏は、日本学術会議の任命拒否について「学問の自由だけでなく、国民の言論の自由への挑戦だ」と批判。国民一人ひとりが声を上げたことで、検察庁法改正法案や憲法改悪をストップさせる力になったことも紹介し、「今度は総選挙で国会の力関係を変え、野党連合政権で原発ゼロを実現しよう」と力を込めると、大きな拍手と「そうだ」の声が上がりました。

 すみより氏は、自民党の杉田水脈衆院議員(比例中国ブロック選出)の女性蔑視の暴言にふれ「比例中国ブロックの議席奪還に向けて頑張る」と訴え。むこせ氏は「古い自民党型政治を切り替えよう」と呼びかけました。

 来春の松江、出雲の両市議選に挑む予定候補者も決意表明しました。

宮崎 紙・田村・松崎氏ら

 日本共産党宮崎県委員会は、紙智子参院議員を迎えて宮崎市で街頭演説会を開きました。衆院九州・沖縄ブロック比例の田村貴昭(衆院議員)、まつざき真琴両予定候補、松本たかし衆院宮崎3区予定候補が並び「日本共産党を含むオール野党で野党連合政権を。九州・沖縄から比例2議席以上、宮崎では5万票を獲得しよう」と訴えました。

 紙氏は、日本学術会議への人事介入で菅政権の危険な特徴があらわになったと指摘。コロナ危機を乗り越え、農業・農村の衰退に拍車を掛けてきた自民党政治の転換の必要性を語り、次の総選挙で野党連合政権をと述べ、そのためにも「日本共産党を伸ばしてほしい」と呼びかけました。

 田村氏は、新田原(にゅうたばる)基地(同県新富町)での日米共同訓練(26日~11月5日)に米軍嘉手納基地(沖縄県)からF15戦闘機12機程度、米兵約200人が参加する問題に言及。「九州を米国の戦争の拠点にしてはならない」と強調しました。

 まつざき氏は「国民の命と暮らしは自分が守ると言えない首相はいらない」と力を込めました。

 訴えを聞いた市内の男性(47)は「安倍政権を継承する菅政権はやりたい放題。こんな政権は変えてほしいし、企業・団体献金をもらっていない共産党に伸びてほしい」と話しました。


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