2020年10月6日(火)

学術会議任命拒否　内閣委審議を

野党国対委員長が一致

（写真）野党国対委員長会談＝５日、国会内

　日本共産党、立憲民主党などの共同会派の野党国対委員長は５日、国会内で会談し、今週、閉会中審査が予定されている衆参内閣委員会に加藤勝信官房長官らが出席し、日本学術会議が推薦した会員候補６人の任命拒否問題を審議するよう求めることで一致しました。

　会談後の記者会見で、立憲民主党の安住淳国対委員長は、「極めて重大な問題だ。政治が意図的にこういうことをやりだしたら、学問の自由は侵され、政府への批判が学術の世界でできなくなり、国家の根幹を揺るがす。野党結束して対処していきたい」と語りました。

　日本共産党の穀田恵二国対委員長は「学問の自由に対する極めて重大な侵害だ。いままで学術会議からの推薦を拒否した例は一度もない。当事者は学術会議だが、被害者は学術の恩恵を受ける全国民だ。この立場から事実経過の解明にあたりたい」と表明しました。

　国民民主党の古川元久国対委員長は「法律は『推薦に基づき』だ。その解釈を変えるのであれば、なぜ、どういう経緯で変えたのか、説明する責任が政府にある」と指摘。社民党の吉川元国対委員長は「学問の自由に対する重大な侵犯だ。憲法違反であることは間違いない」と述べました。

　自民党の森山裕国対委員長は安住氏と会談し、内閣委員会への官房長官らの出席について、「持ち帰って検討したい」と語りました。