2020年9月29日(火)
関三段勝ち最終局へ
囲碁新人王戦 AI流最新形制す
|
関西棋院の佐田篤史七段(24)の先勝で迎えた第45期囲碁新人王戦(しんぶん赤旗主催)の決勝三番勝負第2局は28日、東京都千代田区の日本棋院でおこなわれ、午後4時18分、196手までカド番の日本棋院の関航太郎三段(18)が白番中押し勝ちをおさめ、対戦成績を1勝1敗のタイとし、決着を最終第3局に持ち込みました。第3局は10月16日(金)に大阪市の関西棋院でおこなわれます。
第2局は佐田七段の先番。白番の関三段が右下黒のシマリに白6ツケから仕掛け、「AI流の最新形」(立ち会いの神田英九段)となりました。
白18からさらに右上で仕掛けて、白32切りから上辺でたたかいが始まります。関三段は上辺と左上の黒石の薄みをつくと、佐田七段は上辺から中央にせり出していく展開に。
白74に黒75と切りを防ぎ、白76から80で右上の黒六子を捕獲し、形勢は一気に白に傾きました。
佐田七段は黒91・93から115で右辺白二子を飲み込み、懸命の巻き返しを見せます。
黒は、中央で発生したコウを頑張りましたが、左辺が白模様となり、下辺の白も安定、さらに白162と左下に先着して白不満なし。
佐田七段はこの後も持ち前の粘りで必死の追い上げを図りましたが、及びませんでした。
勝った関三段は「対局前は不安もあったが、全体として自分らしく打てた。調子は悪くないので(第3局も)対局に集中して打ちたい」と喜びを語り、佐田七段は「チャンスもなく完敗だった。しかし積極的に仕掛けていった結果なので後悔はない」と最終局に向け仕切りなおす決意を示しました。
|