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2020年9月26日(土)

気候変動対策 国会前行動

若者ら駆けつけ訴え 置いた靴の隣にメッセージ添え

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(写真)温暖化防止へのメッセージと靴を置くシューズアクション参加者=25日、国会正門前

 世界中の若者が各国政府に対して一斉に気候変動に対して本気の対策を求めた25日、東京の若者は国会前で色とりどりの靴と自分のメッセージを並べ、訴えました。

 若者が次々にスニーカー、ぞうり、ブーツ、下駄、パンプスを並べ、総数は100足近くに。新型コロナウイルスの感染防止を考慮し、集まらなくてもそこにいる意思を示す目的です。それでも靴と同数程度の若者が駆けつけました。フライデーズ・フォー・フューチャー(FFF)東京の主催。この取り組みは32都道府県75カ所で行われました。

 子どもの頃家族といろんな国を旅行し、世界中の貧困を見てきたという女性(26)=会社員=は「おとなになってから環境問題が貧困を悪化させていると気づいた。日本の政府は石炭の使用を減らす意思が弱い。海外の石炭火力発電の支援も含めて撤退し、クリーンなエネルギーに切り替えるようリーダーシップをとってほしい」と強調しました。

 夜勤明けに駆けつけたという訪問ヘルパーの女性(34)は、自身が置いたぞうりの隣に「私は変わることにした。国は?」というメッセージを添えました。「便利で楽な生活を楽しんできたけど、未来を守るためには経済中心の生活を変えないと。個人では限界がある。規制や法律をつくるのは国」といいます。

 「1人で発信するよりみんなで集まった方が影響を与えられるかも」と参加した大学生(23)は「政府はどの産業が何%の温室効果ガスを削減するなど、具体的な方策を示してほしい」と話しました。

 運営に参加したFFF東京の黒部睦さんはスピーチで、「コロナと雨で心配だったけど、たくさんきてくれてよかった。エネルギー政策を決める会議が始まるので、今声を上げなければ」と話しました。

 FFFジャパンは日本政府に対し、気温上昇を1・5度未満に抑える目標の達成とより踏み込んだ早急な対策を求める署名をインターネットで集め、25日現在で約2万4000人が賛同しています。エネルギー政策が高齢で男性が多い会議で議論されていることを指摘し、若者の意見を尊重することを求めています。


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