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2020年9月25日(金)

各地域の感染レベル 政府は把握せず

GoToトラベル中止の目安

野党ヒアリングで明らかに

写真

(写真)持続化給付金問題などの野党合同ヒアリング=24日、国会内

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は、今後の感染状況によっては「Go To トラベル」事業の中止や延期も含め都道府県ごとに判断するよう提言していますが、関係省庁はその判断の目安となる各地域の感染レベルを把握していないことが24日の野党合同ヒアリングで明らかになりました。

 分科会は11日、「Go To トラベル」事業を開始する目安として、都道府県の感染レベルが四つの分類のうち、感染急増に至っていない「ステージ1」「ステージ2」相当にあることを基本にすべきだと政府に提言。感染状況がどのレベルにあるかを判断するのは各都道府県知事ですが、「ある都道府県がステージ3相当と判断された場合には、(政府が当該都道府県と調整し)除外することも検討していただきたい」と求めています。

 この日の合同ヒアリングで、野党側は「全国のステージマップのようなものはつくっているのか」と質問。内閣官房から出席した担当者は「そういうものはございません。あくまで目安なので」と答えました。

 どの都道府県がステージ3相当なのかさえ国として承知していないとの説明に、野党側から「(感染が急増しても)その都道府県を除外できる制度になっていないのではないか」と批判が出ました。

 事業は7月末、新規感染者数が増え続けていた東京都の発着分を除外してスタートしました。

 政府は11日、全国的に感染が減少傾向にあるとし、東京除外について10月1日から解除する方針を表明。しかし、「(東京は)まだ感染が完全に落ち着いたところにいっていない」と、分科会構成メンバーの専門家も懸念を示していました。


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