2020年9月13日(日)
Happy Pride! 自分らしく
“同性婚を進めて” “私は隣にいるよ”
札幌で行進
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多様性を認め合い、もっと自分らしく生きられる社会をと、「さっぽろレインボープライド2020」(同実行委員会主催)が12日、札幌市大通公園で繰り広げられました。
曇り空を吹き飛ばせとばかりに元気のいい声と音楽を流し、鮮やかな6色旗と色とりどりの風船、メッセージボードを手に繁華街をパレードしました。沿道から次々手を振る通行人。声援を送る人がいっぱいいます。
レインボーカラーのクマを持って横浜から来た男性(43)は「同性婚を進めてほしい。20年連れ添ったパートナーがいます。お互いもういい年なので権利を認めてほしいです」。
「私たちは普通でありたい」と、にゃんこさん(55)。「こういうイベントがなくても当たり前の世界になってほしい」と言います。
「トランスジェンダーへの差別が強烈になっています。SNSで犯罪者のような書き込みがされている」と神奈川県から参加した当事者。「就職も難しいし。だから『許される差別はない』との言葉を掲げて歩きたい」と力を込めました。
「毎年参加しています」と明るい声で話す、わちさん(41)。「みんなが元気になるよう可視化していきたい。隣にいるよと言いたい」と語りました。
日本共産党の志位和夫委員長がメッセージを寄せ、畠山和也前衆院議員が参加者と一緒にパレードしました。
志位委員長のメッセージ
12日の「さっぽろレインボープライド」への日本共産党の志位和夫委員長の応援メッセージを紹介します。
さっぽろレインボープライド2020にお集まりの皆さんに、熱い応援と連帯のメッセージを送ります。
誰もが、もっと自由に、もっとのびのびと生きられる社会をめざし、1996年から先駆的に歩みを進めてこられた皆さんに、改めて心からの敬意を申し上げます。
コロナ危機という過去に経験したことがない状況の下で、今年のイベント開催にはとりわけ大きなご苦労があったことでしょう。
しかし、「こういう時だからこそ、『希望を持つこと』『さまざまな価値観を持った人たちが協力し助け合うこと』『自分らしく生きること』を発信したい」と話し合い、今日を迎えられた皆さんの取り組みは、当事者の方々にとってはもちろんのこと、日本社会の全体にとっても希望です。
コロナ危機は、世界でも日本でも、社会の脆弱(ぜいじゃく)さや矛盾を明るみに出しました。同時に、「コロナ後はよりよい日本と世界にしたい」との新しい社会への模索が起きています。
連帯こそが、希望です。多様性をお互いに認め合い、尊重し合い、差別のない社会、一人ひとりが尊厳を持ち、自分らしく生きられる日本をつくるために、ともに力を合わせましょう。Happy Pride!