2020年9月11日(金)
合流新党代表に枝野氏
新自由主義の転換で一致点 自公政権に代わる政権構想を
志位委員長が表明
日本共産党の志位和夫委員長は10日、国会内で記者会見し、立憲民主党と国民民主党などで結成する合流新党の代表に立民の枝野幸男氏が選出されたことへの受けとめを問われ、「枝野代表とはこの5年間、市民と野党の共闘の発展のために協力してきた関係にあります。今後もいっそうの共闘の発展のためによく話し合っていきたい」と表明しました。
志位氏は、合流新党との関係について「自民・公明政権に代わる野党としての政権構想をよく話し合って、しっかりまとめて国民に示していきたい」と強調しました。
枝野氏が代表選で「民進党までの綱領は、自己責任や自助を強調する新自由主義的な側面が残念ながら残っていた」とし、合流新党の綱領で新自由主義とは違う社会をつくることを明確にしたと述べたことについて、志位氏は「率直な発言と思って聞きました。新自由主義からの決別をはっきりおっしゃったことはたいへん大事です。この問題ではかなり太いところで私たちと一致点ができています」と語りました。
そのうえで志位氏は、これをベースにして新自由主義から本格的に転換することになれば、新自由主義のもとで行われてきた社会保障切り捨てや消費税増税、雇用の規制緩和などを見直すことになると指摘。「そうした問題の土台で一致する方向性が共有されてきたことは大事で、歓迎しています」と述べました。
また、枝野氏から消費税の減税や一時的に税率をゼロにすることなど踏み込んだ発言があったことについて志位氏は、日本共産党が消費税廃止を一貫した目標とし緊急に5%への減税を求めており、他の野党からも「消費税減税・ゼロ」の方向が出ていることを歓迎したいと表明。「消費税減税を野党共闘の旗印に掲げ、実現を目指していきたい」と強調しました。