2020年9月10日(木)
ヒバクシャ署名 長崎 50万突破
知事・市長ら協力 目標達成
「『ヒバクシャ国際署名』をすすめる長崎県民の会」(県民の会)は9日、長崎市で会見し、「県民の会」が掲げていた同署名の目標50万人分を突破したと発表しました。
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会見した長崎被災協の事務所には「ヒバクシャの願い50万3626筆 感謝」と書かれた横断幕が張り出され、テーブルには2万人分の署名用紙が積み上げられました。
「県民の会」共同代表で長崎被災協の田中重光会長は、最初の呼びかけ人のうち、被爆者5団体の4人が亡くなっていることにふれ、「道半ばで倒れた方に感謝をしたい。県民のみなさん、署名を集めていただいたみなさんに本当に厚くお礼を申し上げたい」と述べ、「目標をやり遂げたことを長崎県民として誇りに思いたい」と述べました。
同じく共同代表で長崎県被爆者手帳友の会の朝長万左男会長は「日本はアメリカの同盟にからめとられて核兵器禁止条約に署名しない。そう言っていた首相も辞任表明し、まさにその時期に長崎では目標を突破した」と述べ、今後も署名を軸に運動を続けていきたいと話しました。
「県民の会」事務局で県原水協の大矢正人代表理事は、署名自身が持つ力を感じると言い、「目標は、世界の何億という人から署名を集めること」と語りました。
同会は2016年9月26日に全国で初めて県レベルの会を発足。有権者人口の約半数の50万人を目標に決め、9月を期限に取り組んできました。県知事、長崎市長も署名活動に参加、佐世保市を除く県内の自治体の首長が署名しました。