2020年8月24日(月)
「豊かに学べる学校を」
コロナ禍 教育を語るつどい
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新型コロナウイルスの感染拡大のもとで見えてきたこれからの教育の在り方について語り合おうと、「みんなで未来をひらく教育を語るつどい」が23日、オンラインで行われました。24団体でつくった実行委員会の主催。
実行委員会の宮下直樹事務局長は、コロナ禍のもと、子どもを守るとともに、その成長・発達をどう保障するかが課題になっていると指摘。「いまある子どもの姿から教育課程をつくることが求められている」として交流と議論を呼びかけ、少人数学級を求める声をさらに大きく広げようと訴えました。
思想家・武道家の内田樹さんが質問に答える形で講演しました。新自由主義のもとで「子どもたちはとても傷つき、防衛的になっている」とし、「そこから解放して、この先生は信じていいという気持ちにする。情報を詰め込むのでなく、聞く気になってもらうこと」と強調。休校で減った授業時間を確保するため夏休みを減らしたり、小学1年でも1日6時間授業にしたりしている状況について「学校嫌い、勉強嫌いをつくるだけだ」と批判しました。
教職員、保護者、学生、研究者によるリレートークがありました。各地の教員からは、一律休校により子どもの大切な時間が奪われたことへの批判や再開後の状況が語られ、「学校はほっとできる場所であるべきだ」との声が出ました。
鹿児島市の保護者2人は、クラスの人数が多いことや授業の進行が速く、宿題の多さなどで子どもが苦しんでいるとし、少人数学級を求める活動などを報告。不登校の子の母親は「子どもが安心して豊かに学べる学校を」と訴えました。