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2020年8月21日(金)

米富裕層 上位12人の合計 資産100兆円超え

コロナ下でも驚異的増加

 【ワシントン=遠藤誠二】米国の進歩的シンクタンク「政策研究所」(IPS)は17日、同国の億万長者の上位12人の資産の合計が1兆ドル(約105兆円)を超えたとの調査結果を発表しました。「米国史上初めて」の出来事だとし、「富と権力の集中の歴史における憂慮すべき節目だ」と指摘しました。

政策研究所調査

 12人の合計資産は8月13日時点で1兆150億ドルです。最も多いのは、アマゾン創業者で最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾス氏で1894億ドル。これにマイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏(1140億ドル)、フェイスブック創業者・CEOのマーク・ザッカーバーグ氏(955億ドル)と続きます。

 IPSは「専制的な1ダース」「寡頭政治の12人」と名付け、「彼らの手に経済的、政治的な力があまりにも集中しすぎている」と警鐘を鳴らしています。

 同調査によると、米国で新型コロナウイルスの感染が深刻化した3月18日から8月13日の期間に、彼らの資産は約40%増えました。最も増やしたのが米電気自動車メーカー・テスラCEOのマスク氏で197%増。ベゾス氏とザッカーバーグ氏はそれぞれ68%、75%の増加でした。

 1月1日から3月18日にかけて12人の資産は合計で960億ドル減少したものの、その後は急速に回復しています。


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