しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年8月19日(水)

各県感染分類把握せず

野党ヒアリング 重症基準統一求める

写真

(写真)感染実態解明野党合同ヒアリング=18日、国会内

 日本共産党と、立憲民主党、国民民主党などの共同会派は18日、国会内で新型コロナウイルス感染実態解明の野党合同ヒアリングを行いました。政府の分科会が示した、感染状況をステージ1~4に分類する指標である6項目について議論が集中し、各都道府県がどのステージに該当するのかを政府は把握していないことが明らかになりました。

 厚生労働省の担当者は、各都道府県の病床の逼迫(ひっぱく)具合や療養者数、PCR検査の陽性率など、ステージ判断の基準となる六つの項目の数値を示し、「爆発的な感染拡大や深刻な医療提供体制の機能不全を避けるためにこの指標を使い積極的な管理を行う」と説明。野党議員は「47都道府県が(それぞれ)ステージいくつなのか把握しているのか」と追及しました。厚労省の担当者は「取りまとめていない」などと発言。独自の緊急事態宣言を発令した沖縄県についても「わからない」と述べ、指標の捉え方は各自治体の判断だと語りました。

 野党議員らは「だったら何のために出した指標なのか」「資料から見れば沖縄県はステージ4で危機的な状況だ」と批判し、各都道府県の現状を明らかにするよう求めました。

 また、重症者の基準が全国で統一されていないことも議論に。野党議員は自治体によって集中治療室(ICU)の患者をカウントせず、人工呼吸器などを必要とする患者のみを重症者としている例があると指摘。厚労省の担当者は重症者数について「各自治体でまとめたものを受けざるを得ないため、統一的な定義では取れていない」と述べました。野党議員は「基準を変えると重症者数が少なく報告されたり、病床数も余裕があるように見えてしまう」と指摘。基準の統一を求めました。

 日本共産党からは山添拓参院議員が出席しました。


pageup