しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年8月18日(火)

侵略の歴史を反省し憲法9条に基づく平和外交を

安倍首相式辞で 小池書記局長が会見

 日本共産党の小池晃書記局長は17日、国会内の記者会見で、安倍晋三首相が全国戦没者追悼式(15日)の式辞で「積極的平和主義」を語る一方、「歴史」の言葉が消えたことを問われ、「日本の侵略戦争の問題に向き合い、深い反省の態度を示し、憲法9条に基づく平和外交をやっていくべきだ」と訴えました。

 小池氏は、安倍首相の式辞から「加害責任への反省どころか、歴史という言葉まで消えてしまったことは重大だ」と指摘し、「過去に向き合わない姿勢では、現在に対しても正しい対応はできない」と述べました。

 また、「積極的平和主義」の名で安倍政権がやってきたことは、集団的自衛権の行使容認や武器の海外輸出など、「アメリカとともに海外で戦争する国づくりだ」と指摘。ノルウェーの平和学者ヨハン・ガルトゥング氏が提唱した本来の「積極的平和主義」は、世界中から戦争をなくし、戦争の根源にある貧困、抑圧、環境破壊など構造的な暴力をなくしていくことだと強調。「積極的平和主義の誤った使い方はやめ、本当の意味での積極的平和主義の立場にたった、憲法9条に基づく平和外交をやっていくべきだ」と語りました。

 第1次安倍政権まで「深い反省」の言葉を使っていたことに触れ、「日本の過去の侵略戦争、植民地支配の問題に向き合い、きちんとした反省の態度を示すべきだ」と訴えました。


pageup