2020年8月15日(土)
安心の鉄路 国の責任
札幌 存続求める会 署名訴え
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コロナ禍でこそ“公共”のあり方が問われるとの訴えが響き、「国の責任で安全・安心なJR北海道を」の横断幕に通行人が注目していく11日夕の札幌駅前。「北の鉄路存続を求める会」がくり広げた「いちの日」で、高校生や若者が進んで次々署名し、「頑張ってください」とエールを送りました。
札幌市の50代の女性は「赤字だからと言って路線廃止や減便をすれば、ますます利用者は減ることになります。JR北は公共交通の役割を果たしてほしい」と話しました。
「コスト削減とか、経済効率だけで路線をなくしていいのか」と、求める会の事務局長。「コロナで大変な時、公共交通の役割が問われています。鉄路存続へ一緒に声を上げていきましょう」と呼びかけました。
「赤字というなら毎年100億円もの赤字続きの北海道新幹線はどうなのでしょうか」と日本共産党の畠山和也前衆院議員。札幌延伸のトンネル工事で発生する有害残土問題が特産物を生んできた肥沃(ひよく)な土地を駄目にし、地域にしわ寄せが来ると警鐘を鳴らします。「誰もが安心して乗れる鉄道に切り替えていくことが求められています。新幹線を抜本的に見直し、鉄路存続へ道民のみなさんと力を尽くします」と表明しました。