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2020年8月1日(土)

臨時国会召集へ要求書

野党「国民の苦難に応えよ」

衆院議長に提出

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(写真)大島理森議長(右から4人目)に臨時国会開会を申し入れる野党国対委員長ら。右端は穀田恵二国対委員長=31日、国会内

 日本共産党、立憲民主党、国民民主党、社会保障を立て直す国民会議、社民党の野党5党派は31日、憲法53条に基づく臨時国会召集要求書を大島理森衆院議長に提出しました。

 大島議長に対して、立憲民主党の安住淳国対委員長は、通常国会が閉会した6月17日以降、新型コロナの感染拡大が起こっているにもかかわらず、安倍晋三首相が閉会中審査にも出席せず、国民への説明責任を果たしていないとして「国会を開かないのは政府の怠慢だ。国会を開いてきちんとさまざまな角度から質疑をする場をつくってもらいたい」と述べました。

 日本共産党の穀田恵二国対委員長は「新型コロナの感染拡大、豪雨災害など、国民の命と安全が脅かされている。この国民の苦難に応えていくためにも国会を開くことが求められている」と強調しました。

 大島議長は「国民の負託に応えるために、速やかに要求書を内閣に送付するとともに、与党側にも受け止めを聞く」と応じました。

 憲法53条は、衆参いずれかの総議員の4分の1以上が要求すれば、内閣は臨時国会の召集を決定しなければならないと規定。しかし安倍政権は、2015年、17年に同条にもとづく野党の召集要求に応じませんでした。

 那覇地裁は6月、憲法53条に基づく臨時国会召集は「憲法上明文をもって規定された法的義務」だと判示。召集時期について内閣に認められる「裁量の余地は極めて乏しい」と指摘しています。


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