しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年7月31日(金)

憲法に基づき臨時国会召集を要求

野党党首会談で一致

PCR等検査の抜本拡充を

 日本共産党の志位和夫委員長、立憲民主党の枝野幸男代表、国民民主党の玉木雄一郎代表、社会保障を立て直す国民会議の野田佳彦代表、社民党の福島瑞穂党首の野党5党派の党首らは30日、国会内で会談し、憲法53条に基づいて、早期の臨時国会召集を求めることで一致しました。また新型コロナウイルス感染拡大のもとで、PCR等検査の抜本拡充が必要との認識で一致しました。


 会談では、前日の新型コロナ新規感染者が全国で1000人を超える状況になり、相次ぐ豪雨災害が全国各地で発生しているにもかかわらず、閉会中審査に安倍晋三首相が出席せず、説明責任をまったく果たしていないと批判。新型コロナによって医療崩壊の直前にある状況だとして、一刻も早く国会を開いて、役割・責任を果たしていかなければならないとの認識で一致しました。

 現在の感染拡大の状況や相次ぐ豪雨災害の状況のもとでは、夏休み返上で国会が役割を果たすべき状況だと確認しました。

志位委員長、感染震源地への徹底検査を強調

 会談で志位氏は、「現在の最大の課題は新型コロナの感染拡大をどう抑止するかにある」と強調。28日に、安倍首相に緊急の申し入れを行ったことに触れて、「感染拡大を抑えるには、PCR等検査を抜本的に増やすしかない。そのやり方も感染震源地=エピセンターがどこかを明確にして、その地域に対しては網羅的に、面で、すなわちそこに暮らす住民や、事業所に勤めているみなさん全体を対象に検査を行う。とくに無症状の感染力をもっている方を把握して、保護することで、感染拡大を抑止していく。これをかなり大規模にやる必要があります」と述べました。その上で、東京都医師会会長が、東京都で1400カ所のPCR検査を行う体制をつくると発表したことに触れ、「たいへんな決意を感じる。こういうときに国がプッシュしなくてどうするか、という重要な局面です。いかに感染拡大を抑えるか、国会で徹底的な議論が必要です」と語りました。

国民世論の力で、国会開催の実現を

 会談後の記者会見で、安倍内閣が過去2回、野党の臨時国会の開会要求を拒否したことを問われて、志位氏は、憲法違反であり、政治上のスキャンダルに対する追及から逃れるためだったと批判したうえで、「今回は、国民の命を守るという点でさらに特別の事態です。新型コロナがこれだけ広がり、医療提供体制が瀬戸際まで来ているもとで、国民の命を守るという国会の責務を果たさないといけない。過去2回にも増して、今回はまさに国民の命のかかった要求だと訴えたい。SNSなども使って大いに世論を起こし、国会開催を勝ち取りたい」と表明しました。


pageup