2020年7月30日(木)
PCR徹底検査急げ
感染全国1200人超
党新宿区議団「データの公表を」
新型コロナウイルス感染が急増しています。29日、大阪府で過去最多の221人、愛知県で167人の陽性が判明し最多を更新するなど全国で初めて1日当たりの感染者数が1000人を超え、1218人の感染が確認されました。日本共産党の志位和夫委員長の「新型コロナ対策にかんする緊急申し入れ」が指摘するように、感染拡大抑止には、PCR検査の大規模で網羅的な実施と陽性者の隔離・保護が急務です。全国の党組織は同日、「緊急申し入れ」を手に、自治体へ検査体制の拡充などの要請をしました。(関連記事)
新型コロナウイルスの感染震源地(エピセンター)となっている東京都新宿区で、日本共産党区議団は、区に対しPCR検査結果の実態をリアルタイムで公表するよう働きかけています。
区が27日、ホームページに発表した、症状のある一般区民が医師の紹介で訪れる「PCR検査スポット」における7月1日から15日までの平均陽性率は、「飲食業(夜間の接客業を含む)」で45・9%と約半数に達しています。6月の陽性率が31・0%だったことと比べて大幅な伸び。「会社員等」は6月が3・7%だったのに対し、7月は18・5%と5倍に増えています。
検査総数でみると、受診者1688人のうち、陽性者は541人で陽性率は32・0%(6月17・9%)でした。
共産党区議団は、検査スポットの問診表に記載された職種と、区が陽性率を発表している職種に乖離(かいり)があり、恣意(しい)的ではないかと指摘。近藤なつ子区議団長は「“夜の街”に意図時に焦点を当てているのではないか。もっと詳細なデータの公表を求めたい」と述べています。
党区議団は今後、超党派で早急に議会臨時会開催を要求するとともに、幅広い区民と一緒に、▽希望する区民、在勤・在学者へのPCR検査の実施。特に医療・介護従事者等に優先して実施▽感染拡大防止のために区内感染の詳細な実態の公表―を求める運動をすすめたいとしています。