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2020年7月23日(木)

特別支援学校の設置基準

有識者会議受け検討

畑野氏質問に文科相が回答

 日本共産党の畑野君枝議員は22日の衆院文部科学委員会で、学校の中で唯一、設置基準がない特別支援学校について文科省の有識者会議が国に設置基準策定を求める「議論の整理(案)」を出したことを取り上げ、政府の認識をただしました。萩生田光一文科相は「有識者会議の議論を踏まえ検討を進めていく」と答えました。

 国は障害種が多様なことを口実に、特別支援学校の設置基準策定に背を向け続けてきました。児童・生徒が急増するなか、設置基準がないため学校新設ではなく普通教室を二つに間仕切りしたり、特別教室を転用したりして対応する事態がまん延。過大・過密が悪化し、新型コロナウイルス感染が広がるもと、現場の教員や保護者から懸念の声があがっています。

 畑野氏は「基礎疾患のある子どもたちが多く在籍する特別支援学校は、とりわけきめ細かな対策が求められる」と強調。設置基準を検討する際は、障害種ごとの基準、1校当たりの児童・生徒数や学級数の上限、障害に応じて必要とされる施設や特別教室の種類、通学時間の上限などを考慮するよう求めました。


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