2020年7月18日(土)
沖縄米軍 感染3人増
累計141人 副知事「情報不十分」
沖縄県は17日、新たに米軍普天間基地(同県宜野湾市)で2人、キャンプ・ハンセン(同県金武町など)で1人の新型コロナウイルス感染が確認されたことを発表しました。県内の米軍関係者の感染は、累計141人となりました。
県内の米軍関係感染者は16日までに、キャンプ・マクトリアス(うるま市)1人、キャンプ・キンザー(浦添市)1人、嘉手納基地(嘉手納町など)5人、普天間基地73人、キャンプ・ハンセン58人です。同日、キャンプ・ハンセン関係者を乗せた沖縄市在住のタクシー運転手1人の感染が確認されました。
玉城デニー知事は16日、米軍関係者と接触した可能性の高い基地従業員やタクシー運転手らを対象に、PCR検査を行う方針を示しました。県医師会などと調整中で、対象者には市町村を通じて案内されます。
謝花喜一郎副知事は17日、沖縄防衛局長と外務省沖縄事務所の特命全権大使への要請で、米軍関係感染者についての情報提供がまだ不十分なことを指摘。感染者の基地内外での行動などの詳細情報が「どうしても必要」と訴えました。
謝花氏は、世界的な新型コロナウイルス感染症の流行にも触れ、米軍の移動自体を止めることが、感染防止の「一番の対策だ」と強調しました。
横田でも1人感染
米軍横田基地(福生市など東京都多摩地域)で17日、新型コロナウイルス感染者が1人確認されたことが分かりました。基地広報部から北関東防衛局に情報提供があり、同防衛局による周辺自治体への通知で明らかになったもの。
北関東防衛局によると、感染が確認されたのは横田基地内の郵便局で働いている人物で、16日夕方に新型コロナに陽性であることが確認されたと言います。基地広報部は、その感染者は現在、基地内で隔離され、濃厚接触者も特定され隔離されたとしています。
感染者が日本人なのか、感染発覚前に基地外に出ていたのかなどの情報について、防衛局の担当者は「知らされていない」としています。