2020年7月3日(金)
民主主義危うくする
京都の視聴者団体が抗議
世論調査不正 フジ・産経に
フジテレビと産経新聞が、世論調査で架空の調査結果を計上する不正を行っていた問題で、「NHK・メディアを考える京都の会」は1日、両社に“民主主義を危うくする”として厳重に抗議する申し入れ書を提出しました。
申し入れ書は、昨年5月から今年5月まで計14回の世論調査で、不正が長期にわたっているにもかかわらず、これが見逃され、そのうえ不正が対象サンプルの約2割に上るなど、「全く調査とは名ばかりで、明らかに世論を“欺く”もの」ときびしく批判。「報道機関の単純な不祥事と見逃すことは到底許されず、メディアの存在自体が根本から問われ、報道機関全体の信頼を損なう事態を生み出す重大な事件」と指摘しています。
両社が「責任を痛感」「深くおわび」とコメントしていることについて、「こうしたことだけで済まされない」として、徹底した検証と再発防止策はもとより、経営陣の責任の所在を明らかにすること、不正が行われたデータを除いた調査結果を速やかに公表することを求めています。