2020年7月2日(木)
新型コロナ「新指標」 科学的判断を放棄
共産党都議団幹事長が談話
日本共産党東京都議団の和泉なおみ幹事長は1日、都が新型コロナウイルスの感染状況の「新指標」を発表したことについて、これまで示していた都民への警戒の呼び掛けなどを判断する目安をなくすなど、「科学的判断の基準を放棄したもの。小池百合子知事に新型コロナ対策は任せられない」とする談話を発表しました。
談話では、メディアからも「外出自粛や休業要請の水準が不明」などの指摘が上がっていると強調。感染状況を分析する「専門家チーム」や、分析結果を評価する都の「モニタリング会議」も非公開で、決定に至る詳細な経過や議論の内容を、都民が知ることができないと指摘し、小池知事が公約する「都民と決める」に反していると批判しました。
また、小池知事が都民に「三つの密を避ける行動の徹底を」などとして、相変わらず自衛・自己責任を求める姿勢に終始し、「都として検査の充実や医療体制確保にどう取り組むのか、具体的内容は示さなかった」と指摘。都内の新規陽性者数が連日50人を超える中、知事の会見は「都民の不安に寄り添うものではなかった」としました。
その上で、党都議団として「市民と野党の共闘の力をさらに大きく広げ、新型コロナから都民の命と暮らしを守る都政の実現に全力を尽くす」と表明しています。