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2020年7月2日(木)

香港 新法 最高刑は終身刑

全文公表 中国本土で裁判も

 中国全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会が6月30日に可決し、同日深夜に施行された「香港国家安全維持法」の全文が、施行と同時に公表されました。

 公表された全6章66条の条文によると、国家分裂や政権転覆、テロ活動、外国勢力と結託して国の安全に危害を与える行為などに刑事罰を科し、最高刑は終身刑。直接行為に及ばなくても、威嚇だけでも罪になります。外国人も含め、香港にいるすべての者が処罰の対象になります。

 外国勢力が介入した複雑な案件などでは、新たに香港に新設する中央政府の出先機関「国家安全維持公署」が「管轄権」を行使し、中国の最高人民法院(最高裁)が指定した裁判所が審理すると明記。容疑者が中国本土で裁かれる可能性もあります。同公署は、香港政府の管轄を受けずに活動できると盛り込まれました。同法に対し、香港の民主派は「一国二制度は死んだ」と批判しています。


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