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2020年7月1日(水)

宮森小の米軍機墜落61年

二度と惨事起こさせない

沖縄・「慰霊祭」

写真

(写真)宮森小学校の「慰霊碑」の前で手を合わせる参列者ら=30日、沖縄県うるま市

 1959年に米軍ジェット戦闘機が沖縄県石川市(現うるま市)の住宅地や宮森小学校に墜落・激突し、児童と住民、計18人の命を奪った事故から61年となる30日、同小学校で「慰霊祭」が開かれました。遺族らは、平和な沖縄の社会を実現し「二度と惨事を起こさせない」との思いを胸に、「慰霊碑」に手を合わせました。

 今年の「慰霊祭」は、新型コロナウイルス感染症対策として規模を縮小して行われました。

 事故の記憶の継承に取り組むNPO法人「石川・宮森630会」の久高政治会長(72)は「沖縄の米軍基地問題は今もずっと続いている。基地はむしろ機能的に強化されている。戦後75年の節目に、今の沖縄について考えていく必要がある」とあいさつしました。

 2004年の沖縄国際大学(同県宜野湾市)での米軍ヘリ墜落事件当時、同大学に在学していた同会理事の仲松祥吾さん(35)は、米軍絡みの事件・事故が県民を苦しめている現状を指摘。米軍に寄り添うばかりの日本政府について「まったく沖縄の声に耳を傾けない」と批判しました。

 「米軍の飛行機が怖い」と語る、宮森小の事故で母親を亡くした伊波秀子さん(83)は、同県名護市辺野古の米軍新基地建設について「本当に止めてほしい」と述べました。


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