2020年6月28日(日)
核兵器廃絶求め 被爆地で行動
広島 「網の目平和行進」
「波」起こし世界大会成功へ
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夏の原水爆禁止世界大会の成功に向けて広島市で26日夕、平和と核兵器廃絶を願う「網の目平和行進」が市教組(全教)などの呼びかけで取り組まれました。今年で35回目。
市内4カ所から出発。出発地の一つ、福島生協病院前では北口浩院長があいさつし、「唯一の戦争被爆国である日本政府に核兵器禁止条約へ参加せよの声を一緒に上げていこう」と訴えました。
コロナの影響で、シュプレヒコールができない中、マンションのベランダから大きく手が振られるなど、激励が寄せられました。
平和公園に集結した約230人は集会冒頭、原爆死没者に黙とう。広島市原水協の金子秀典筆頭代表理事は、核兵器禁止条約を批准した国は38カ国に達し、条約発効に必要な批准国数50まで残り12カ国と紹介。「網の目行進を皮切りに、被爆地広島から平和の波を起こして、世界大会の成功に向けがんばろう」と呼びかけました。
参加者全員で「憲法9条守ろう」「軍事費削ってコロナ対策にまわせ」などと書いた紙を一斉に掲げ、核兵器禁止条約の早期発効を求めました。
母親と参加した女子高校生は「コロナを経験したことで、改めて学校や友達、平和のありがたさがよくわかった」と話しました。
日本共産党の大平よしのぶ衆院中国ブロック比例予定候補が参加しました。
長崎 「ヒバクシャ署名」訴え
目標50万まであと1万7000人余
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「『ヒバクシャ国際署名』をすすめる長崎県民の会」は26日、長崎市内の繁華街で署名活動をしました。同会としての目標50万人まであと1万7441人となり、同会のメンバーは、最終集約の9月18日までに目標を達成しようと意気込んでいます。
長崎被災協の田中重光会長を先頭に22人が参加。「被爆75年 人類と地球の未来のために ご協力ください」などと書かれた横断幕を掲げ、署名への協力を訴えました。
85歳の女性は「コロナで世界中が大変なことになっているのに、この上核兵器まで。なにかあれば大ごと。小さい子どもたちが将来を安らかに過ごしてほしい。このままでは先が思いやられる」とサインしました。高校2年の男子生徒5人が次々署名。そのうちの一人は、黒人差別に抗議するデモが世界中に広がっていることにふれ、「自分にとって黒人差別はありえないこと。核廃絶も世界平和のために必要」と語りました。
行動終了後、田中会長は「新型コロナウイルス感染拡大の影響で3カ月ぶりの署名行動でしたが、多くの人が関心を示してくれた。必ず被爆地としての目標を達成するまで、みんなで頑張っていきましょう」とあいさつしました。
1時間で244人が署名をしました。