2020年6月28日(日)
ジュゴン保護姿勢ない
防衛局に県 辺野古工事停止を
沖縄県は25日、名護市辺野古の米軍新基地建設の埋め立て予定地海域で、国の天然記念物ジュゴンの鳴き声が確認されているにもかかわらず沖縄防衛局が「工事による影響はない」としていることに対し、工事の停止を求める行政指導文書を同局に出しました。
ジュゴンの鳴き声は2月と3月に確認され、県は4月と今月4日に同局に対し、工事停止と工事のジュゴンへの影響の再評価を行うよう求めていました。同局は11日、「ジュゴンへの影響はない」「環境省で既に絶滅危惧種IAに指定されており、再評価が必要な状況ではない」と回答。12日には新型コロナウイルスの影響で中断していた新基地建設工事を再開しました。県は、同局の回答について、環境監視等委員会の議題にもせず専門家の意見を聞くことなく判断したと指摘。「工事の再開ありきで、ジュゴンを最大限保護するという姿勢が見受けられず、到底容認できるものではない」と厳しく批判しています。