2020年6月26日(金)
リニア静岡工区国交省会議
武田議員「全面公開を」
参院決算委
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日本共産党の武田良介議員は22日の参院決算委員会で、リニア中央新幹線静岡工区工事に伴う大井川の流量減少問題などを議論する国土交通省の有識者会議について、静岡県が求める会議の公開を行うよう求めました。
同会議はウェブ形式でこれまで3回開催されましたが、同省は報道関係者以外の一般傍聴を認めていません。静岡県は、事前協議で合意した全面公開の約束に反するとして、公開を求めています。
武田氏は「ウェブの全国配信ができない理由は」と質問。同省の江口秀二審議官は、委員への匿名者の非難中傷が発生する恐れなどがあり、「忌憚(きたん)のない自由な発言を阻害する要因になりえる」などと答えました。武田氏が「報道関係者の傍聴では忌憚のない発言ができ、全国公開ではできなくなるのか」と追及すると、「全国配信では誰が聴取しているかも分からない」などとしどろもどろに述べました。
会議の委員を依頼する際、静岡県の公開の要求を説明していたかをただした武田氏に、江口審議官は「報道関係者の傍聴可と説明した」と答弁。武田氏はそれが「全面公開」なのかと批判。川勝平太静岡県知事の「住民の不安を払拭(ふっしょく)し、国民に水資源保全の重要性を理解してもらうためには、議論の過程をすべて公開する必要がある」との発言を紹介し、今後の公開を求めました。