2020年6月24日(水)
都に条件撤回要求
朝鮮人犠牲者追悼式典めぐり
東京弁護士会
東京弁護士会(冨田秀実会長)は22日、関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典の公園占用(使用)許可について都が不当な誓約書を条件としていることの撤回を求める会長声明を発表しました。
毎年9月1日に東京都墨田区の都立横網町公園を会場におこなっている同式典をめぐり、都は式典実行委員会の公園占用許可を受理せず、追悼式典と同時刻に式典を妨害する排外主義右翼団体の集会が行われていることを理由に、「次年度以降、公園地の占用が許可されない場合があることに異存ありません」とする誓約書の提出を求めています。
声明は「集会の自由は、民主政の過程を支える憲法上優越的な人権として尊重されるべきもの」であり、「妨害者の存在を理由として、被妨害者の不利益を帰結するような取扱いはなされるべきではない」と強調。「占用許可にあたって、従来どおり、上記内容の誓約書の提出を条件としないことを強く求める」としています。