2020年6月22日(月)
通学定期券の払い戻し拒否
国交相が指導検討表明
武田氏に答弁
赤羽一嘉国土交通相は16日の参院国交委員会で、政府の新型コロナウイルス感染症対策に伴う「一律休校」要請で未使用となった高校生らの通学定期券の払い戻しが拒否されている問題について、「現場で(拒否されているケースでも払い戻せると)表記するように指導する方向で対応したい」と表明しました。日本共産党の武田良介議員の質問への答弁。
武田氏は、鉄道各社が「一律休校」に伴い「2月28日以降の最終登校日を定期券最終使用日」と見なして1カ月単位で払い戻す特例を設けているが、JR東日本だけはチャージ機能を持つSuica定期券使用者の事情が異なると指摘。定期券区外であってもチャージ分で同券を使用すると最終使用日の履歴が更新されてしまい、払い戻されない事態が発生していると告発しました。
その上で、「他社は利用者の自己申告で最終日を決めている。同社も対応可能なはずだ」「事態のきっかけに政府の一律休校要請があるのに、居住地や利用する鉄道会社の違いで公平性が失われてはならない。国の迅速な対応が必要だ」と迫りました。