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2020年6月17日(水)

きょうの潮流

 アベノマスクに466億円、補正予算の予備費は10兆円…。安倍政権のお金の使い方はずさんです。加えて気になるのが巨額な政府広報費。100億円以上も計上されています▼4月の国会で共産党の田村智子参院議員の質問に、「コロナ対策で大規模な広報の実施に必要」と政府広報室。田村議員は「メディアを監視・批判するような広報を内閣府がやっている」と追及しました▼案の定でした。政府広報室がテレビ番組を監視していたことが、週刊誌報道で明らかになったのです。3月、テレビ朝日の「モーニングショー」の内容に、内閣官房の担当室が公式ツイッターで“反論”。この経緯に疑問を持った東京の会社員が情報公開請求し、テレビ番組をチェックした内閣官房の文書を入手したというもの▼そこにはテレビ朝日の「モーニングショー」「報道ステーション」、NHKの「日曜討論」「ニュースウオッチ9」、日本テレビの「スッキリ」、フジテレビの「とくダネ!」、TBSの「ひるおび!」と各局の番組が並びます▼日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)がメディアで働く人を対象にした「報道の危機」アンケートによると、「報道の自由が守られていない」と答えた人が58%に。それを裏付けるような政権による番組監視の動きです▼「報道の危機」を打ち破るためには何が必要か。「戦前の過ちを繰り返さない」とのMICの決意とともに、アンケートの中に「メディアの連帯」を訴える声があったのが心強く響きました。


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