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2020年6月13日(土)

辺野古新基地 工事再開は民意無視

小池書記局長が批判

 日本共産党の小池晃書記局長は12日、国会内で記者会見し、防衛省沖縄防衛局が2カ月間中断していた名護市辺野古の米軍新基地建設工事を再開したことについて、「沖縄県議選で示された新基地建設反対の民意をふみにじるものとして断固抗議したい」と表明しました。

 小池氏は、7日投票の沖縄県議選で、玉城デニー知事を支えるオール沖縄勢力が過半数を維持し、日本共産党は全員が当選して史上最高の7議席になったと指摘。「民意が新基地建設反対であることは明白だ。この新基地ノーの選挙結果に背く工事再開であり、民意を無視するやり方は許すことができない」と批判しました。

 小池氏は、デニー知事が記者会見で工事再開に「大変遺憾だ」「今後も政府に対して新基地建設断念を求めていく」と表明したことに言及。一方で、菅義偉官房長官が10日の記者会見で、辺野古の新基地建設は普天間の1日も早い危険性の除去のためだと述べたことを批判しました。

 小池氏は、「政府自身が、新基地完成・提供まで約12年かかると認め、しかも軟弱地盤は、従来の説明より7メートル深い77メートルまで存在すると認めた。政治的にも技術的にも辺野古の埋め立て工事、新基地建設は完全に破綻している」と批判。「辺野古新基地建設にこだわり続ける限り、普天間の危険性は除去できない。いま政府がやるべきことは、普天間基地の即時無条件撤去に踏み切ることだ」と強調しました。

 あわせて、「選挙が終わったとたんに工事を再開するというのは、民意を愚弄(ぐろう)するやり方であり、厳しく抗議の声をあげたい」と語りました。


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