2020年6月13日(土)
辺野古新基地断念を 工事再開に抗議
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防衛省沖縄防衛局は12日、沖縄県民が繰り返し示している明確な民意を無視し、4月17日から中断していた同県名護市辺野古の米軍新基地建設の工事再開に踏み切りました。「居ても立ってもいられず」駆け付けた県民らが、辺野古の海上や米軍キャンプ・シュワブゲート前などで抗議活動を行いました。
安倍政権が違法に強行する同新基地建設に反対する「ヘリ基地反対協議会」は、抗議船とカヌーを繰り出し、埋め立て用土砂搬出の拠点となっている本部(もとぶ)港塩川地区(同県本部町)などから運ばれたとみられる土砂の搬入作業に対し、「違法工事やめろ」「海を殺すな」などとシュプレヒコールを上げました。
同会の仲本興真・事務局長がマイクを握り「辺野古の基地建設をストップし、その費用を困っている人々のために使うことが、政治のあるべき姿だ」と訴えました。
仲本氏は、7日の県議選結果でも新基地反対の民意が示されたことに触れ「工事再開は、県民の民意に対する挑戦だ。断念させるまで粘り強く頑張る」と強調しました。
カヌーに乗っていた男性(51)は「(コロナ禍で)全世界的な危機的状況の中でも、意味のないものに莫大(ばくだい)なお金が使われていることを改めてアピールしていきたい」と語りました。
キャンプ・シュワブゲート前の座り込みに参加した男性(70)は「強行的な埋め立ては民主的ではない。負けてはならない」と力を込めました。