2020年6月12日(金)
実習できず大学不安
札幌・看護系 畠山氏、学長と懇談
「提言」届け教育大切にする政治へ
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日本共産党が発表した「感染抑止と経済・社会活動の再開を一体にすすめるための提言」を届け、新型コロナの影響と要望を聞こうと、畠山和也前衆院議員は10日、北海道内の大学訪問を始めました。
札幌市にある天使大学では、田畑邦治学長らと懇談しました。
4年制で看護師と栄養士、大学院で助産師や保健師、管理栄養士を養成しています。
新入生が自宅待機となり、指導教官が全学生と電話でつながっているものの、看護実習や栄養士の保健所実習が「感染のリスクがあり、実施の見通しが立たない」と岩間久哉事務局長。助産師をめざす学生も、分娩(ぶんべん)介助10例に立ち会うはずが産科医療機関のめどがたたないと言います。文部科学省通知(1日付)には「弾力的運用」とだけ書かれ、「国家資格を得なければならない学生が不利益を被らないようお願いしたい」と強く求めました。
「学生を一人も落ちこぼさないようにしたい」と話す田畑学長は「コロナ後の新しい資本主義社会が展望される必要があります」と期待を寄せました。
畠山氏は「効率優先から医療や福祉、教育が大切にされる政治の実現のために頑張ります」と応じました。
懇談では、大学が遠隔授業環境整備へ全学生に5万円を支給し、経済的に切迫した学生に5万円の応急支援金を創設した影響で負担が大きいとして、「学生支援と大学経営支援の両方を国に届けてほしい」と要望がありました。