2020年6月10日(水)
住民の意思表示 大切
石垣基地住民投票訴訟 那覇地裁で結審
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沖縄県石垣市の陸上自衛隊ミサイル基地建設・配備計画をめぐり、「石垣市住民投票を求める会」(金城龍太郎代表)が市に住民投票の実施義務を果たすことを求める訴訟の第4回口頭弁論が9日、那覇地裁(平山馨裁判長)で開かれ、結審しました。原告側は「重要な問題だからこそ、住民の意思表示が大切」と切実に訴えました。
同会は一昨年秋、市自治基本条例で定める住民投票実施に必要な署名を、規定の市有権者4分の1をはるかに超える4割近くから集めましたが、基地容認の中山義隆市政は、実施を拒否。今年には、建設予定地の市有地部分の、国への売却・一部貸し付けの契約を強行しました。
原告の一人、川平成雄さんが意見陳述し、今回の訴訟が係争中であるにもかかわらず、中山市政が市有地の売却・一部貸し付けの契約をしたことを「司法の『場』をないがしろにするもので、許しがたい」と非難しました。
原告らは閉廷後、地裁前の公園で報告集会を開きました。原告の一人、宮良麻奈美さんは、今回の訴訟について「健全な地方自治を守るための裁判だ」と力を込めました。
今回の弁論は、4月に予定されていた弁論が延期されたもの。判決は8月27日です。