2020年6月9日(火)
研究力 予算減り低下
畑野氏「背景に競争資金化」
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日本共産党の畑野君枝議員は5月28日の衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会で、「研究力の低下」が指摘されている日本の研究環境について政府の認識をただしました。
畑野氏は、研究力低下の背景に、研究費を競争資金化し短期的に結果が出るような研究に配分する「選択と集中」があると指摘。その実例として国立天文台のVERAプロジェクトをとりあげました。
同プロジェクトは、全国4カ所の電波望遠鏡を連動させ、銀河系の三次元立体地図を作成する計画ですが、今年度、岩手県水沢観測所の予算が大幅に削減され、計画の存続が危ぶまれています。
畑野氏は、予算削減の背景に国立天文台を抱える自然科学研究機構への運営費交付金が独法化以降、40億円近く削減されてきたことがあると指摘。プロジェクト継続に向けた対応を求めました。
岡村直子文科省大臣官房審議官は「プロジェクト継続に向け追加予算を検討中と聞いている。しっかりフォローしたい」と答えました。