2020年6月3日(水)
留学生支援に成績要件
野党ヒアリング 畑野氏「外すべきだ」
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日本共産党と、立憲民主党や国民民主党の共同会派は2日、新型コロナウイルス感染拡大の影響でアルバイトが減り、困窮する外国人留学生の救済に関して、文部科学省と厚生労働省に対する合同ヒアリングを開きました。
大学や専門学校で学ぶ3人のベトナム人留学生はアルバイトで毎月それぞれ13万円の収入がありましたが、3万から4万円まで減ったと述べました。政府がコロナ対策のためにつくった文部科学省の学生支援緊急給付金制度では、アルバイトの減少や解雇で学びを続けられない学生に10万から20万円を給付しますが、留学生には成績が優秀であるという条件が加えられています。
日本共産党の畑野君枝衆院議員は「彼らを対象にしてもらわなければ困る。留学生だけの成績要件を外してほしい」と主張。専門学校2年生の男性は「成績と生活の困窮は別の問題で、成績が良い人だけがもらえるというのは人権問題だと思う。日本人でないためにアルバイトが自由にできないので、支援してほしい」と訴えました。
厚生労働省で法案検討中の新型コロナ対応休業支援金は収入が減った労働者に直接支払われるもので、留学生も対象になる予定です。留学生を支援する神戸大学大学院の斉藤善久准教授は「外国人にとって役所での手続きは難しい。極めて簡便な方法で申請でき、迅速に給付されるよう工夫してほしい」と求めました。