2020年6月1日(月)
危険な核燃 扱い未定
山添議員 破綻政策固執を批判
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日本共産党の山添拓議員は27日の参院資源エネルギー調査会で、原子力規制委員会が13日に取りまとめた日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)に対する「審査書案」で、規制基準を満たしているとして事実上「合格」させた問題について質問しました。
山添氏の質疑から、現在、同工場が保管している使用済み核燃料の数が、貯蔵容量1万2228体分に対して1万2069体にのぼることが明らかになりました。高レベル廃棄物と言われるガラス固化体も346本、海外から返還されたガラス固化体も1830本にのぼります。
山添氏は「人が近づけば20秒で死ぬと言われ、10万年たたないと安全な状態にならない極めて危険なもの」だと指摘し、最終処分先をただしました。経済産業省の覚道崇文資源エネルギー政策統括調整官は「現在決まっているものではない」と答えました。
山添氏が、モニタリングで巨大噴火の兆候が確認された際に高レベル廃棄物をどこへどうやって運び出すとしているかをただしたのに対し、原子力規制委員会の更田豊志委員長は「これまでのところ聞いておりません」と答弁。火山対策としてモニタリングを求めながら、対策は何ら取られていないことが明らかになりました。
山添氏は「核燃サイクルにしがみつく政治は変えるべきだ」と主張しました。