2020年5月29日(金)

建設従事者にＰＣＲを

武田氏　感染の危険と隣り合わせ

（写真）質問する武田良介議員＝２８日、参院国交委

　日本共産党の武田良介議員は２８日、参院国土交通委員会で、建設現場が新型コロナウイルス感染の危険と隣り合わせだとして、建設現場従事者の健康を守るため早急なＰＣＲ検査体制を拡充することを求めました。

　武田氏は、国交省が取りまとめた「建設業における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」の中に、感染防止対策として工事を一時中止する場合の記載がないと指摘。「一時中止の判断基準、中止の際に元請けが責任を持って下請けを保護する原則を明記すべきだ」と主張しました。

　青木由行土地・建設産業局長は「事業者間で建設工事の状況を勘案して一時中止する場合は、その判断を尊重する。別途で、下請け業者にも配慮するように通知をしている」と答弁しました。

　武田氏は、政府が建設業界に事業継続を求めた以上、ＰＣＲ検査を現場従事者に受けてもらうべきだと強調。「安全の土台として、ＰＣＲ検査や抗体検査が必要だ。国交省としても調整できないか」と追及しました。

　赤羽一嘉国交相は、検査自体は所管外としたうえで「ガイドラインをしっかり守ってもらうことが、現場での感染防止に通じる」と答弁。武田氏は「イングランドでは、あらゆる業種でＰＣＲ検査体制を拡充してきた。日本も大いに学ぶべきだ」と述べました。